学習障害を理解しよう
学習障害の原因は、はっきりとは解明されていませんが脳の機能障害によって起こるとされています。
学習障害は発達障害の1つとされていますが、他者から見ても非常に分かりにくい障害です。小さい頃から「学校の成績が悪いのはたんに自分の努力が足りないから」と決めつけてそのまま大人になり、後に学習障害と診断されるケースも少なくありません。
子供の時に気づかなかった発達障害が大人になってから気づき診断される、これが「大人の発達障害」と言われる由縁です。
学生生活を送る中で、学習障害のうちの算数障害がある生徒がいるとします。この生徒が数学の試験を受ける時、計算式をする時だけ電卓を使ってよしとする。これは「合理的配慮」の一例です。
合理的配慮とは、障害のある人であっても環境を整えたり、周りの人がサポートしたりすることで、障害のない人と同じような選択ができるように調整や変更を行っていくことを言います。全ての人が社会活動を制限されないこと、社会参加を制約されずに自分らしく生活できるようにすることを目指しています。
2013年に障害者雇用促進法の改定が行われ、2016年4月から施行され始めたことから、発達障害と診断された場合、様々な福祉サービスやサポートを受けることが可能となりました。
また、事業主の障害者雇用義務であったり、法定雇用未達成の場合の障害者雇用納付金制度など、企業に対しても障害者に対する理解を積極的に推し進めています。